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​ノンテクニカルスキルとは?

コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、状況認識、意思決定などを包含する総称であり、専門的な知識や技術であるテクニカルスキルとともに、チーム医療介護における安全や質の確保に必要なもの。

 

テクニカルスキルとは、専門的な医療介護の技術です。

例えば、外科医であれば手術の技術、看護師であれば穿刺の技術、療法士であれば歩行介助の技術、介護職であれば食事や排泄の技術、ケアマネジャーであればケアマネジメントの技術等を指します。ノンテクとは、専門的な技術(テクニカルスキル)以外すべての非医療介護技術ということになります。

ノンテクの原点は、1955年にロバート・L・カッツが提唱した「3つの基本的スキル」にあります。

1)テクニカルスキル(医療介護技術)

2)ヒューマンスキル(対人関係能力)

3)コンセプチュアルスキル(概念化能力)

ヒューマンスキル(対人関係能力)とコンセプチュアルスキル(概念化能力)を合わせたものがノンテクとなります。

ヘッディング 1

ノンテクはすべての職種における共通のスキルであり、多職種が身に付ける必要のあるスキルです。また、ノンテクはテクニカルスキルを最大限に活かすための「基礎力」であり、大きく4つの領域に分けることができます。

「考えるチカラ」:ロジカルシンキング、問題解決能力

「伝えるチカラ」:ロジカルコミュニケーション、プレゼンテーション

「決めるチカラ」:ファシリテーション

「動かすチカラ」:リーダーシップ、マネジメント

 

ノンテクは安全の質を高めるために航空業界がいち早く教育に取り入れました。医療業界でも事故の半数以上がノンテク領域で起こっていることから徐々に広まってきています。しかし、ノンテクは「医療安全」だけでなく「業務改善」「組織変革」「多職種連携」においても有効な技術であると確信しています。

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